2年前、私は「エンジニア復帰組」でした。
長年プロダクト、営業、マーケティング、プログラムマネジメントに携わった後、エンジニアリングの現場に戻ったのです。
「今さら?」「もう関係ない人だよね」
同僚からはそんな冷ややかな目で見られることもありました。
それでも私は、TeamsやGoogle Workspaceにシームレスに統合された業務向けの生産性ツールを構築してきました。
たとえば、リーガルコンテンツの分析・生成、マーケティングダッシュボード、Eコマースのシステム監査など、主要な業務プロセスにおいて生産性を10倍向上させる成果を出しました。
AIが詰まったときには、経験の力で正しい方向に導く。
別のロジックを指示したり、自分で疑似コードを書いてAIに実行可能なコードへ翻訳させたりすることで乗り越えてきました。
そして、私だけではありません。
たとえばこの起業家:https://twitter.com/leojr94_
たった1人でAIの力を駆使し、資金潤沢なスタートアップを追い抜いて月額200ドルの売上を達成しています。
私はこの2年間、それを間近で見てきました。
1. AIは「実行の壁」を取り払う
2. 誰でも“何か”を出力できる
3. しかし市場は「ただのAIユーザー」に価値を感じない
これが、世界経済フォーラム(WEF)が2023年のFuture of Jobsレポートで次のように予測している理由です:
2030年までに、手作業やルーチン業務は中核業務のわずか24%まで低下する
それに含まれるのは:
- チェックリストをなぞるだけの仕事
- 指示待ち・受け身型のマインドセット
- 思考を放棄し、ただプロンプトを投げるだけの人たち
こうした受動的ユーザーは淘汰されます。
- 雑なプロンプトを「仕事」と言い張る
- 質の低い出力を無批判に受け入れる
- 自分の頭を使わず、AIに“考えさせよう”とする
一方で、トップ貢献者は「AIオーケストレーター」になります:
- 要求を明確に、ピンポイントで指示できる
- 複雑な問題を、具体的な勝ち筋に分解できる
- AIの出力を大胆に切り刻み、再構成して期待を超える
AIオーケストレーターという役割は、努力すれば誰でも到達できる。
だからこそ、今日、AIを使ったタスクを1つ実行し、成果を出してください。
でなければ、取り残されるだけです。